ご質問に対する検証を行いました。

 

ネオス サスティナ SN 5W-30にNNL690を使用したところ、ゼリー状物質が生成されたとの噂を聞いたとの情報がありました。

そこで、エネオス サスティナ SN 5W-30とNNL690、NNL690Gを用いた混合実験を行いましたが、ゼリー状物質は生成されませんでした。

従って、NNL690及びNNL690G共に使用可能です。

但し、NNL690は混合後に僅かな濁りが発生しますので(オイル温度が上がれば消滅します)、お気になられる方はNNL690Gをご使用ください。

以下に混合実験の内容及び結果を示します。

 

1.実験方法

エネオス サスティナ SN 5W-30 100ccに対して、それぞれ個別にNNL690、NNL690Gを容量比5%で混合した後、以下の条件毎にゼリー状物質生成の有無を確認しました。

 

(1)室温にて混合し10時間経過

(2)(1)を100℃で1時間加熱後、室温まで冷却

(3)(2)に対して水を0.5cc混合した後、10時間経過

(4)(3)を100℃で1時間加熱後、室温まで冷却

 

各条件は、エンジンの(1)オイル交換時、(2)走行後、(3)冷却後の再始動前、(4)暖気し走行後を再現したものです。

つまり、エンジンオイル交換から車を日常的に使用した際の状態を再現しております。

ちなみに(3)で加えた水は温度差による凝縮水及び暖気時の水蒸気混入を考慮したものです。

 

2.実験結果

以下の通り、全ての条件にてゼリー状物質は発生しませんでした。

なお、備考欄にあるNNL690混合時に発生した僅かな濁りは100℃に過熱したところ消滅しました。

また、NNL690及びNNL690G共に水分により濁りが発生しましたが、この現象はエンジンオイルのみの場合でも発生しますので問題はありません。

 

混合後の条件
ゼリー状物質の発生
備考
NNL690
NNL690G
(1)室温にて混合し10時間経過
NNL690を混合したオイルに僅かに濁り発生
(2)(1)を100℃で1時間加熱後、室温まで冷却
NNL690を混合したオイルの濁り消滅
(3)(2)に対して水0.5cc混合後、10時間経過
NNL690及びNNL690G共に水分による濁り発生
(4)(3)を100℃で1時間加熱後、室温まで冷却

 

■実験の様子

左の画像は、実験前の様子です。(ペットボトルの中身はエネオスのGSで手に入れたサスティナ5W-30。)

右の画像は100℃に加熱している最中の画像です。

 

混合後の画像
混合後の条件
NNL690
NNL690G

(1)室温にて混合し10時間経過

ゼリー状物質の発生はありません。なお、見えにくいですが、NNL690を混合したオイルに僅かに濁りが発生しました。NNL690Gに濁りは発生しておりません。

(2)(1)を100℃で1時間加熱後、室温まで冷却

ゼリー状物質の発生はありません。なお、NNL690に発生していた濁りは消滅しました。

(3)(2)に対して水0.5cc混合後、10時間経過

ゼリー状物質の発生はありません。なお、NNL690及びNNL690G共に水分による濁り発生してますが、エンジンオイルのみの場合でも同現象は発生しますので、問題はありません。

(4)(3)を100℃で1時間加熱後、室温まで冷却

ゼリー状物質の発生はありません。なお、NNL690及びNNL690G共に水分による濁り発生してますが、エンジンオイルのみの場合でも同現象は発生しますので、問題はありません。

実験終了後、底にゼリー状物質の沈殿が無いことを再確認しました。