NNL690及びNNL690Gのご説明

 

このHPをご覧頂き、ありがとうございます。

既にご存知かもしれませんが、NNL690及びNNL690Gの商品説明及び使用方法を説明させていいただきます。

 

NNL690及びNNL690Gとは?

オイルに添加して、金属表面に強固な共晶組織(金属の結晶組織の一部です。)を生成し摩耗を防ぐ商品です。

生成された共晶組織は、通常のオイルでは焼き付いてしまう様なトランスミッションのギヤ面同士の潤滑状態においても焼付を防止し、摩耗を防ぐことが可能です。又、エンジンであれば共晶組織のよる効果によりシリンダブロックとピストンリングの密着度が改善されるため、圧縮圧力が上昇し燃費が向上します。

私の車では(軽自動車ですが)圧縮圧力が使用前後で10%程向上し、走行状態でも変化しますが約5%〜10%燃費が向上しました。

「軽自動車と乗用車では効果が異なるのでは?」と思われるかもしれませんが、私の車はチューニングにより最高出力が約110PS(166.7PS/L)ほどあり、排気量辺りの出力ではR35GT-R(139.5PS/L)を超えております。

この過酷なエンジンにNNL690及びNNL690Gに使用しても、効果を確認することができております

 

ちなみに、みなさんが一番気になるNNL690やNNL690GとGRPの関係ですが、製造元は同一の様ですね(笑

 

※全ての車に効果を保証するものではありません。

 

NNL690及びNNL690Gのご使用方法について

NNL690、NNL690Gを入札される前に、以下に製造元より説明のあった内容を翻訳しましたのでご確認ください。

ちょっと長い文章ですが、NNL690及びNNL690Gを適切に使用していただくために必要な事項ですので、お読みくださいませ!

なおご落札頂きました際には、詳しい適合表を商品にお付け致します。
(製造業者からの適合表と合わせて、私や友人の車やバイクで検証した結果を含んだ内容となっております。)

 

1.NNL690及びNNL690Gのご使用用途のご確認

NNL690及びNNL690Gをご使用になる前に、2章の表に従ってお客様の使用用途と商品が合っていることをご確認ください。

またNNL690は、以下(1)から(3)に示す適用をお避け下さい。

NNL690Gのパッケージにはギヤオイルへの使用が誇張気味に書いてありますが、NNL690GはNNL690が適用できないオイルへの添加を可能にするために開発された商品であり、NNL690と同じ性能を発揮できることを確認済みです。

安心してご使用ください。

(1) エステル系化学合成オイル(部分合成オイルも含む)へのNNL690適用はお避け下さい。

エステル系化学合成オイルは耐熱性能や潤滑性能が優れているため、ハイパフォーマンスを求めるエンジンオイル、オートトランスミッションフルード(ATF)、トランスミッションオイルに広く使用されています。

しかし、NNL690はエステル系化学合成オイルのアルカライン・リザーブ(使用過程において酸化したオイルを中和する機能です)と化学反応を起こし、早期にエステル系化学合成オイルが劣化する不具合が生じます。この現象はエステル系化学合成オイルをブレンドしている部分合成オイルも同様に発生します。

従って、エステル系化学合成オイルにはこれらの問題を解決したNNL690Gをご使用ください。又、ご使用されている化学合成オイルの種類が不明である場合はNNL690Gをご使用すれば問題はありません。

エステル系化学合成オイルを販売しているメーカー例

(メーカーが販売している全ての銘柄がエステル系化学合成オイルではありませんので、ご注意ください。)

モチュール

レッドライン

NUTEC

SUNOCO

広島高潤

AAA

飛燕

HKS

Speed Master

ASH

 

(2)低灰分オイル及び無灰分オイルを使用しているエンジンへのNNL690適用はお避け下さい。

低灰分オイル及び無灰分エンジンオイル(Low Ash/Ash Less Oil)とは、エンジンオイルがエンジン内で燃焼した際に発生する灰の量を減らしたオイルです。これらエンジンオイルは、近年のディーゼルエンジンDPF、酸化触媒、Nox還元触媒等の排気ガス後処理装置付き車両)や高性能2サイクルエンジンに使用されております。

しかしNNL690は燃焼した際に生成される灰の量が多く、これらのエンジンオイルにNNL690を添加すると、ディーゼル車であればに装着されているDPF、酸化触媒、Nox還元触媒の目詰まりや破損、高性能2サイクル車であればマフラーの目詰まりが発生する懸念があります。

従って、これらのエンジンオイルを用いている車両には低灰分仕様であるNNL690Gをご使用ください。

※DL-1規格及びDH-2規格のディーゼルエンジンオイル指定車両が該当します。

 

(3)EPギヤオイルを使用しているトランスミッションや油圧機器へのNNL690適用はお避け下さい。

EPギヤオイルとは極圧添加剤が含まれているギヤオイルであり、国産車のマニュアルトランスミッション、デフギヤや4WDのトランスファ等に広く使用されております。

しかし、NNL690は極圧添加剤の一種である脂肪酸塩と化学反応を起こし、早期にEPギヤオイルが劣化する不具合が生じます。従って、EPギヤオイルにはNNL690Gをご使用ください。

 

2.過去に頂いたご質問

皆様から頂きましたご質問に関して回答させていただきました内容を掲載致します。

ご参考にどうぞ!

 

(1)SN規格のエネオス サスティナ 5W-30にNNL690を混合したところ、ゼリー状の物質が生成されたと聞きましたが本当ですか?

■ご回答

当方にて実験を実施し、エネオス サスティナ5W-30に対してNNL690及びNNL690Gを混合してもゼリー状物質が生成されないことを確認しました。

但し、NNL690は混合時に僅かな濁りが発生しますので(オイル温度が上がれば消滅します)、お気になる方はNNL690Gをご使用ください。実験結果についてはコチラを御覧ください。

(2)NNL690Gは粘度が高いため、ATFにはNNL690を適用した方が良いと聞いた。NNL690GはATFに適用出来ませんか?

■ご回答

仮にATFに対してNNL690Gを5%添加しても粘度はほとんど変わりませんし、実際の添加量は1%以下ですからNNL690GをATFに使用しても粘度が問題になることはありません。

実際に使用している際の粘度を検証するために、NNL690Gを5%添加した際の高温時の粘度変化を計算してみました。
粘度を計算する際、極端に粘度が異なる場合は対数を用いて計算する必要がありますが、今回は大きく粘度が異なるわけではありませんので、簡単に計算できます。

・粘度

ATF    7.5cst(100℃)
NNL690G 10cst(100℃)

 

混合粘度=((ATFの粘度×割合)+(NNL690Gの粘度×割合))/(ATFの割合+NNL690Gの割合)

       =((7.5cst×95%)+(10cst×5%))/(95%+5%)

      =(712.5+50)/100=7.625cst(粘度変化率は1.6%)

以上の通り、NNL690Gを5%入れてもATFの粘度変化は0.1cst、変化率としても1.6%と僅かな差です。誤差範囲ですね。 

 

(3)NNL690及びNNL690Gはプリウスのエンジンオイル及びATFへ適用できますか?

■ご回答

●エンジン
プリウスのエンジンはアトキンソンサイクルですが、基本構造は一般のガソリンエンジンと変わりません。従いましてNNL690及びNNL690G共に適用可能です(添加量も3-5%でOKです。)。

●ATF

NNL690及びNNL690G共に適用可能ですが、型式によって添加量は異なります。商品に添付しております当方オリジナルの適合表にてご確認ください。

(4)NNL690及びNNL690Gはロータリーエンジンへ適用できますか?

■ご回答
NNL690GはFD3Sへの添加実績がありますので問題はありません。添加量につきましては、商品に添付しております当方オリジナルの適合表に記載しておりますのでご覧ください。
(使用されていた方も燃費が5%程伸びたので、喜んでいました。)
但し、アペックスシールのためにメータリングポンプで混合気へのオイル添加を行っているロータリーエンジンでは(僅かですが、エンジン内部でオイルが燃焼する。)、燃焼時の灰分が多いNNL690は何らかの不具合が発生する可能性があります。

従って、NNL690Gをご使用ください。

(5)NNL690及びNNL690GはCVTトランスミッションフルードへ適用できますか?

■ご回答
NNL690Gをトヨタ ウィッシュ及びスバル ステラのCVTトランスミッションフルードへ添加し走行実験を実施しましたところ、問題無く使用できることを確認しました。
使用しての感想ですが、ノーマル以上にスムーズに変速する様になりました。
添加量につきましては、商品に添付しております当方オリジナルの適合表に記載しておりますのでご覧ください。

(5)NNL690Gとエンジンオイル混合後、沈殿物が発生している模様を記載したHPがありましたが大丈夫ですか?

■ご回答
NNL690Gを添加して沈殿物が発生したエンジンオイルは、非ニュートン系エンジンオイルという特殊なオイルであり、また販売メーカーより添加剤の使用が禁止されている製品でした。
つまり、添加してはならないエンジンオイルに対して添加して発生した事象ですので、こればかりは添加はお避けくださいとしか言えません。この様に誤った使用を避けるため、添加前には必ずオイル販売メーカーの指示に従い使用可否を判断してください。
なお、当方としては以下の理由によりメーカー純正オイルへの添加をおすすめしております。

・純正オイルは、非常に厳しい実機試験に合格した信頼性が高いオイルです。その厳しさは大手石油メーカーが製品採用試験を受けてもブレンドを変更しながら数回の試験を経てやっと合格する程の内容であり、大手石油メーカー以外のサードパーティー製で合格したオイルは私が知るかぎりでは1つもありません。

・チューニング等によって潤滑条件が厳しくなっても、NNL690orNNL690Gの添加により純正オイルの2倍程度の潤滑性能を発揮します。

・オイルの潤滑性能は、燃料による希釈率及び粘度=油温によってほぼ決まります。つまり、燃料希釈を防ぐこまめな交換とサーキット走行等により油温が上がる環境であればオイルクーラーをつけることにより、純正オイルでも十分持つということです。事実、サーキット走行をしている友人が居ますが、純正オイル+NNL690G+オイルクーラーにて、今まで潤滑系のトラブルは発生しておりません。

その他ご質問があれば、お気軽にご相談ください。